膝の悩みでよくある質問Part2
こんにちは!
北九州市のガーデン小倉南整体院の山田です。
今回は「施術中に、ご利用者様から膝の悩みでよく聞かれる質問」の第二段をご紹介いたします。
膝の構造についても解説していますので、参考になれば幸いです。
膝の関節包とはなんですか?
膝関節全体を覆う線維性の袋状のもので、関節包の線維膜は靭帯と共に骨と骨をつなげる役割もしています。
また、関節包の内側に滑膜があり滑液(膝の水)を分泌したり、吸収したりしています。
関節液(滑液)の役割はなんですか?
滑液は透明な粘りのある液で、関節軟骨に栄養を与えたり関節の動きを滑らかにしています。
通常はごく少量が関節包の内側から分泌されますが、膝関節に炎症が起こると滑液の分泌が促進され、膝の関節包内に滑液が溜まります。
膝に水が溜まっているとは、滑液のことです。
半月板の役割はなんですか?
大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)に挟まれるように、外側・内側に1枚ずつ薄い軟骨でできたクッションを半月板と言い、弾力性のある組織で膝の動きにあわせて、外からの力を分散させて膝関節を守っています。
膝靭帯の役割はなんですか?
靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)をつなぎ、膝関節を安定させています。
先程、解説した関節包により大腿骨と脛骨は連結していますが、関節包と共に靭帯も前後左右から骨と骨を結び補強しています。
十字靭帯は膝関節の前後を、側副靭帯は膝関節の外側と内側を補強しています。
腱の役割はなんですか?
腱(けん)とは、骨と筋肉をつないでいる組織で筋肉の収縮や弛緩を骨に伝え、関節を動かします。
膝蓋骨(膝の皿)は腱の摩擦を防いでいます。
膝に負担がかかるのはなぜですか?
膝関節は身体の重さを支えるだけでなく、歩いたりや走ったりする時に地面から伝わってくる衝撃を受け止める役割もあります。
また、脚を真っ直ぐ伸ばしたり、正座の状態まで大きく動かす部位でもあります。身体の中でも大きな関節で立ったり座ったりする時にも大きな力を支えます。
そして、加齢とともに負担が蓄積されてトラブルが起きやすい関節でもあります。
自分で膝の痛みを緩和させることはできますか?
年齢や生活環境で個人差はありますが、自分で出来る膝痛を緩和させるポイントをご紹介します。
1.炎症期(ひどい痛み)は運動を控えましょう
炎症を起こしている場合の運動は、さらに炎症を悪化させてしまいます。
2.運動はコツコツ毎日続けることが大切です
膝の痛みが治まっても運動やストレッチを習慣化することにより、膝や脚の老化を予防していつでも状態が良い筋肉を作ることが大切です。
3.大腿四頭筋(太もも前の筋肉)の筋力アップ
変形性膝関節症・半月板損傷・靭帯損傷など膝のトラブルには大腿四頭筋の筋力アップが効果的です。
4.内転筋(太もも内の筋肉)の筋力アップ
内転筋は開いた脚を内側に閉じたりの働きがあります。内転筋が衰えると脚を閉じる力が弱くなり脚が外に広がり、O脚に繋がってしまう可能性があります。
O脚の方は太ももの内転筋が弱っていることが多いです。その為、内転筋の筋力アップがO脚改善にも効果的です。
5.偏平足の改善
土踏まずのない偏平足の足は疲れやすく、膝にも負担をかけます。
つま先立ちをして、踵(かかと)の上げ下ろしを繰り返し行うトレーニングや床にタオルを敷いて足の指を使ってタオルを引き寄せるトレーニングを実践して土踏まずのアーチを形成する筋肉や靭帯を強化しましょう。
6.膝や脚のケアを心掛ける
痛みのある部位を温めて、血液の循環が悪くなっていた部分の血行をよくして老廃物の排出を促すのが温熱療法の目的です。また、筋肉の緊張をほぐしたり痛みを和らげる効果も期待できます。
もし患部に熱がある場合はアイシングが効果的です。
>>アイシング方法はこちら
7.自分に合う靴を選びましょう
・サイズが大きすぎない、小さすぎない。・靴の幅が広すぎない、狭すぎない。・つま先にゆとりがある。・かかとが安定している。・土踏まずが支えられている。
以上、ご利用者様からの膝の痛みで、よくある質問をまとめてみました。膝の悩み対策の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
山田 和也
1974年5月30日生まれ。北九州市小倉南区出身。
【保有資格】
柔道整復師(国家資格)
【経歴】
山口県下関市の整骨院で院長として4年勤務後、地元である北九州市小倉南区で整体院を開業する。臨床経験11年・延べ29400人の施術を行う。(令和2年10月現在)