坐骨神経痛の原因と症状、改善、ケア方法

坐骨神経は、坐骨からお尻、足に向かっていく末梢神経の一つで、脊髄神経から枝のように伸びる末梢神経の中でも最も太くて長い神経です。
「太くて長い」がゆえに、その神経が刺激されると激しい痛みを感じるようになります。
坐骨神経痛と聞くと、疾患名だと思う人もいますが、正確には「症状を表す言葉」なのです。
長い神経であるがゆえに、症状が現れる場所も実に様々で、その痛み具合も差があるのです。
この記事では、坐骨神経痛の原因と症状、改善、ケア方法について解説していきたいと思います。
坐骨神経痛の原因と症状
坐骨神経痛の多くは、腰椎や筋肉に異常が生じることで発症します。
腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、梨状筋症候群、腰椎すべり症などの疾患が引き金となり発症。
また、喫煙やアルコール依存、糖尿病、ストレスといったことが原因になることもあります。
坐骨神経痛の痛みは非常に特徴的で、腰やお尻、太ももやふくらはぎなどに「電気が走ったような痛み」が生じます。
また、痛みだけではなく、「お尻や太もものしびれ」や「足に力が入りにくい」などといった症状が現れることもあります。
多くの場合、日常生活にまで影響してしまい、暮らしの幸福度を大きく下げてしまいます。
重度の症状になると、歩行障害や排尿・排泄障害などを起こす可能性もあるのです。
坐骨神経痛の改善、ケア方法
基本的に、疾患が原因である場合はその疾患の治療を行い、治すことによって坐骨神経痛の症状も緩和していくことができます。
理学的療法、運動療法、ブロック療法などを行っていくことで、徐々に改善させていくことが可能になります。
こういった病院での治療と並行して、自分自身でケアをしていくことも重要です。
自分でできるケア方法としては、
・重い物を持たないようにする
・激しい運動はしない
・長時間同じ姿勢にならないようにする
・体重管理を行う
・痛む箇所の周りの筋肉を鍛える
・とにかく安静にする
といったことが挙げられます。
また、整体院で改善、ケアを行ってもらうという方法もおすすめです。
整体院によっては、「筋バランス」を調べる機器を使用したり、エコーによって炎症の有無を確認できることもありますし、施術によって症状を回復させたり、骨格のゆがみを調整してくれたりもします。
他にも、「ハイボルト」と言われる機器で高電圧の刺激を与え、神経痛の軽減を促します。
このように、「病院での治療」「自分自身でのケア」「整体院などでの改善」を継続し、何よりも安静に暮らすことで、確実に坐骨神経痛の症状は緩和させていくことができるのです。
坐骨神経痛対策の商品を試してみるのもおすすめ
ネットショップなどでは、坐骨神経痛に効果が期待できそうな商品が多く販売されていたりします。
例えば、
・楽に座った姿勢を維持できる「円座クッション」
・骨盤を圧迫できる「バラコンバンド」
・股関節への負担を軽減させる「股関節サポーター」
・正しい姿勢を保つことができる「腰痛専用座椅子」
・有効なストレッチができる「ストレッチポール」
というような商品が販売されています。
前記した様々な改善、ケア方法に、こういった坐骨神経痛対策商品を補助的に使うことで、より早く確実に症状を改善していくことができるはずです。
最後に
いかがでしたか?
今回は、坐骨神経痛の原因や症状、改善、ケア方法について解説してきました。
電気の走ったような痛みやおしり、太もものしびれといった症状の出る坐骨神経痛は、日常生活にも大きな影響を与えます。
しっかりと病院で治療するのはもちろん、自分自身でケアしたり、整体院などで改善させたり、対策グッズなどを購入して使ってみるといった方法を試してみるのもオススメです。
ぜひこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか?
少しでもあなたの坐骨神経痛予防のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
山田 和也
1974年5月30日生まれ。北九州市小倉南区出身。
【保有資格】
柔道整復師(国家資格)
【経歴】
山口県下関市の整骨院で院長として4年勤務後、地元である北九州市小倉南区で整体院を開業する。臨床経験11年・延べ29400人の施術を行う。(令和2年10月現在)