なかなか改善しない腰痛は脳が原因かも!?
こんにちは!
北九州市のガーデン小倉南整体院の山田です。
今日は腰痛と脳の関係をお話ししていきます。
脳と腰痛の関係性
以前テレビ番組で、慢性的な腰痛の原因は腰にあるのではなく、脳にあるという放送をしていました。
『えっ!』と思うかもしれないけど・・
これは間違っていません。
国際疼痛研究学会(IASP)は痛みを以下のように定義しています。
(「組織の実質的あるいは潜在的な障害に伴う,あるいは,そのような障害を表す言葉で表現される不快な感覚あるいは情動体験」)と表され,“痛み”は主観的な感覚・感情であり,患者が痛いといえば痛みが存在すると考えられている.
つまり痛みとは、いま身体に起こっている外部的な刺激もありますが、精神的な経験という「脳」や「ココロ」も関係しているということなのです。
脳は司令塔なので、人間の様々な動きや感覚などに関与しています。
脳にはDLPFC(背外側前頭前野)と言う「痛みが起こったときに、それを抑える指令を出す場所」があって、DLPFCの活性が低下すると、痛みの信号が発信され続けている状況になってしまいます。
そうなると本当は痛くないのに痛みの信号が抑えられず、痛みの信号が出続けたままの状態になる為『痛み』として感じてしまいます。
なかなか改善しない腰痛
脳が原因の腰痛は「急性」ではなく「慢性」です。
そして、施術をしても腰痛が回復しなく痛みがまったく変化しない方の特徴は
- ・痛みの恐怖心が強い人
- ・痛みで動かせない、または出来ないと思っている人
- ・何をしても痛いと感じる人
などなど・・・
心因性(脳)が関与している場合も考えられます。
長い期間、あなたを苦しめるその腰痛も、実は脳が作りだしている可能性もあるのです。
腰痛の原因が脳にある場合
慢性腰痛の原因が脳(DLPFC)にある場合、認知行動療法が用いられる事があります。
認知行動療法とは
長い間、強い痛みや恐怖心やストレスを受けていると、その受け止めかたに歪みが生じて抑うつ感や不安感が強まっていきます。
その現在の状態をしっかりと理解(認知)して、まずは少しずつ身体を動かして生活のリズムを元に戻していきます(行動)。
楽しめる行動や、やりがいのある活動を増やしていくことで、適応能力が高まり痛みが軽減していくことがあります。
具体的には「痛いから何も出来ないので安静にしている」から『痛くてもこれなら出来る!ことをみつけて、少しずつ少しずつ身体を動かす』に行動を変えていくことです。
瞑想で脳やココロをリフレッシュ
慢性期間が長い…強い痛みがなかなかひかない…
そんな痛みに悩まされている方に、おすすめは『瞑想』で脳やココロをリフレッシュ!
瞑想の基本動作は坐禅と同じく
・調身(姿勢を整える)
大きく伸びをしてから、「ストン」と両腕を下げて背筋を伸ばす。こうすることで肩の力が抜けて、自然な正しい姿勢をつくりやすい。
・調息(呼吸を整える)
5秒ぐらいかけて鼻または口から息を吸い、10~15秒かけて、ゆっくりと鼻または口から息を吐き、呼吸を整える。
・調心(精神を整える)
意識をコントロールして精神を整える。
まずは、背筋を伸ばして深い呼吸をするだけでも、脳の基礎力は改善していきます。そして、静かにゆっくりと息を吐くことでリラックスを司る副交感神経が活性化します。
その結果、ストレスやイライラが取り除かれココロをゆったりとした状態に置くことができます。
1日5分するだけでも脳とココロのエクササイズになります。
最後に
脳の誤作動で慢性腰痛の原因になっている場合には、腰痛への不安が消えるように少しずつでも動いて、脳とココロと筋力の自信を付けていってください。
そうすれば、長い期間、痛みで悩まされた腰痛でも、出来る行動が少しずつでも増えてきますよ。
この記事を書いた人
山田 和也
1974年5月30日生まれ。北九州市小倉南区出身。
【保有資格】
柔道整復師(国家資格)
【経歴】
山口県下関市の整骨院で院長として4年勤務後、地元である北九州市小倉南区で整体院を開業する。臨床経験9年・延べ27000人の施術を行う。(平成30年10月現在)