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自宅で出来る臀筋の凝りセルフケア方法

自宅で出来る臀筋の凝りセルフケア方法

お尻も凝ることを知っていますか?

普段、考えることがないかもしれませんが、お尻にはいろんな筋肉が集まっていて、その中のひとつ「梨状筋」が凝り固まって筋肉の柔軟性を失えば、腰や股関節への痛みにつながることがあります。

お尻の筋肉の働きは、立ったり・歩いたりの様々な動作をするときの足の位置を調節したり、股関節を安定する役割をしていて、梨状筋は主に太ももや足先を外側に向ける動きを担当しています。

梨状筋の間を坐骨神経が通るので、筋肉の状態が悪いことで坐骨神経にストレスを与えることも…。

お尻の筋肉の凝りをほぐすことで、血行を促進して冷えやむくみや腰痛の改善が期待できます。

少しずつ自分ができる範囲で構いませんので、ぜひ取り組んでみてください。

この記事では、そんな「自宅で出来る臀筋のセルフケア方法」について解説していきたいと思います。

梨状筋とは

梨状筋イメージ画像

梨状筋は本来やわらかい筋肉ですが、何らかの原因で凝り固まると、坐骨神経を圧迫して梨状筋症候群を生じることがあります。

梨状筋症候群になるとお尻や脚にかけての痛みやシビレの症状がみられ継続するチクチクとした鋭い痛みが特徴です。

お尻が凝ってしまう原因

・長時間座りっぱなし

・長時間立ちっぱなし

・脚のつかい過ぎの筋肉疲労

・不自然な姿勢

・運動不足

筋肉の凝りとは

筋肉の凝りは、日常生活や職場での作業、スポーツなど様々な場面で経験することがある症状の一つです。

しかし、多くの人は「凝り」という現象を体感しているものの、その原因や具体的なメカニズムについてはよく知らないことが多いです。

筋肉の凝りの原因やその背景にあるメカニズム、そして凝りと身体への影響について詳しく探っていきます。

筋肉の役割と仕組み

筋肉は私たちの身体を動かすための主要な組織であり、骨と連携して動きを作り出します。

筋細胞は常に収縮と弛緩を繰り返し、私たちの意志で身体を動かすことを可能にしています。

しかし、過度な負荷や疲労や不適切な姿勢などにより、筋肉は適切に働けなくなり緊張や硬直を生じることがあります。

なぜ筋肉は凝るのか?

1.過度な疲労

長時間の作業や運動によって筋肉が疲労し、筋線維に微細なダメージが生じることがあります。

これが筋肉痛の原因となり、疲労物質が蓄積することで筋肉が硬く感じることがあります。

2.不適切な姿勢

長時間同じ姿勢を保持することで、一部の筋肉に過度な負荷がかかり、筋肉が緊張したままの状態になります。

3.ストレス

精神的なストレスや緊張は、体の筋肉にも影響を与えます。

特に首や肩は、ストレスによる筋肉の緊張を受けやすい部位とされています。

4.冷え

低温環境下での作業や冷たい風にさらされることで、筋肉が収縮して凝りを引き起こすことがあります。

凝りの症状とは

筋肉の凝りによって生じる症状は様々です。

最も一般的なものは、筋肉の硬さや張り・痛みやしびれ・動きの制限などです。

また、筋肉の凝りは「頭痛やめまい」「吐き気」などの他の症状を引き起こすこともあります。

お尻の凝りチェック

お尻凝りテスト画像

  • ① 椅子に浅めに座ります。
  • ② 片方の脚を反対の膝の上に乗せ、あぐらをかくようなポーズにします。
  • ③ 乗せた脚の膝に肘をあてて、膝が床と水平になるまでゆっくり下に押します。

(※お尻が凝っている場合、膝が床と水平になるまで下げることができません。 痛みがでたり、つっぱりているように感じられることがあります。)

左右どちらの梨状筋が凝っているのかを見極める方法

  • ① 仰向けになった状態で、体は真っ直ぐで力を抜き、足先を見る。
  • ② その状態で、より外側に向いている足先はどちらなのかをチェックして下さい。

(※より外側に向いている足先の方が梨状筋が凝っているという大体の目安になります。)

なぜお尻の筋肉の凝りは無視できない?

お尻の筋肉、特に大臀筋は人体の中で最も大きな筋肉の一つであり、「立ち上がる」「歩く」「走る」「ジャンプする」などの動作を支えています。

そのため、お尻の筋肉が凝ると日常生活の動作に影響を及ぼすだけでなく、他の部位への負担や様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

以下では、お尻の筋肉の凝りを放置するとどのような問題が起こるのかについて詳しく説明します。

姿勢の悪化

お尻の筋肉のバランスが乱れると骨盤の位置がずれ、結果として全体的な姿勢が悪くなる可能性があります。

これにより、腰痛や背中の痛みなどの問題が生じることがある。

腰痛の原因となる

大臀筋は腰を支える重要な筋肉の一部です。凝りや筋力の低下があると腰に過度な負担がかかり、腰痛を引き起こすことが考えられます。

下肢の障害

お尻の筋肉が硬くなると、太ももやふくらはぎ・足首などの筋肉への負担が増加します。

これにより、足や膝の痛みを引き起こすことがあります。

運動能力の低下

お尻の筋肉は走る・跳ぶ・立ち上がるなどの動作に関与しています。

そのため筋肉の凝りや硬さがあると、スポーツや日常生活の動きに制限が生じる可能性があります。

循環障害

筋肉の凝りは、血流の悪化を引き起こすことがあります。

特に大きな筋肉群であるお尻が凝ってしまうと下半身の血流が悪化し、むくみや冷えなどの症状が出ることが考えられます。

お尻の筋肉の凝りは、見過ごされがちな症状ですが放置すると様々な体の不調を引き起こす可能性があります。

日常生活の動きをスムーズに行うため、そして全身の健康を維持するためにも定期的なストレッチやマッサージを行い、筋肉の凝りを解消することをおすすめします。

臀部のセルフケア方法

いくつかのストレッチをご紹介しますので、ご自分に合う方法を試してみましょう!

床に座ってストレッチ

床で臀部のストレッチ1

(1)床に座り、両手は後ろの床に手をつけ、片方の膝を三角に立てます。(※体育座りのときのような角度)

(2)立てた膝に反対の足をひっかけるようにします。

(3)身体を少しずつ起こしていき、胸を張った姿勢で30秒キープしてお尻の筋肉をストレッチする。

※2~3の流れを左右入れ替えて行う。
(この姿勢ができない方は片方の脚を伸ばしたままで、もう一方の足首を膝に乗せて徐々に伸ばした脚を曲げていく。)

床で臀部のストレッチ2

(1)床に座り、左右の足の裏と裏を合わせます。この状態で前に倒れていきましょう。(前屈)

(2)背中が丸くならないように、前屈した状態で気持ちがいいところまで伸ばします。

(3)そのままで息を止めずに30秒キープして股関節とお尻の筋肉をストレッチする。

(4)さらに合わせた足を少し前の方に出して、脚をダイヤ♦型のような形をつくります。この状態で前に倒れていきましょう。(前屈)

(5)背中が丸くならないように、前屈した状態で気持ちがいいところまで伸ばします。

(6)そのままで息を止めずに30秒キープして股関節とお尻の筋肉をストレッチする。

椅子に座ってストレッチ

椅子で臀部のストレッチ

(1)椅子に座り、片方の脚を反対の太ももの上に乗せます。

(2)背中が丸くならないように、前に倒していきます。

(3)その姿勢のまま息を止めずに30秒キープしてお尻の筋肉をストレッチする。

※1~3の流れを左右入れ替えて行う。

仰向けでストレッチ

仰向けで臀部のストレッチ

(1)仰向けに寝て、膝を三角に立てます。

(2)片方の脚を太ももに引っかかるようにします。

(3)両手で太ももをつかんで、ゆっくり手前に脚を引き寄せていきましょう。(※床から背中がはなれないように注意!)

(4)その姿勢のまま息を止めずに30秒キープしてお尻の筋肉をストレッチする。

※1~4の流れを左右入れ替えて行う。
また、背中が丸くなると腰への負担になりますので、必ず背中をまっすぐに保って行ってください。(腰の状態と相談しながら注意して行う。)

セルフケアの効果とメリット

セルフケアは、自分自身の身体や心の健康とバランスを保つための活動や実践を指します。

瞑想、運動、バランスの良い食事、リラクゼーション技法など、多岐にわたる手段が含まれます。

近年、多忙な日常生活の中でセルフケアの重要性が再認識されています。

以下に、セルフケアの主な効果とそのメリットを紹介します。

ストレスの軽減

セルフケア活動は、ストレスの原因となる環境や出来事から一時的に距離を置き、リラックスする時間を持つことで精神的なストレスを軽減することができます。

心身のリフレッシュ

定期的なセルフケアを取り入れることで、身体的・精神的な疲れを回復させることができます。

これにより、日常生活や仕事の効率も向上します。

健康の維持・向上

セルフケアの一環として、適切な食事や運動を心掛けることで身体の健康を維持し、病気のリスクを低減することが期待されます。

セルフケアは、身体的・精神的な健康を維持・向上させるための重要な手段です。

日常生活の中で少しの時間を見つけ、セルフケアを実践することで、自分自身を高めることができます。

忙しい生活の中でも、自分のための時間を確保することの価値を再認識し、積極的なセルフケアを続けることが大切です。

凝りを解消するための日常的な注意点

筋肉の凝りは、多くの人々が抱える問題であり、長時間の同じ姿勢やストレス・過度な筋肉の使用などが原因となって発生します。

凝りを解消するための日常的な注意点を以下に紹介します。

正しい姿勢を意識する

・長時間座っている場合、背筋を伸ばして姿勢を正すことが大切です。

・足をしっかりと床につけ、パソコンの画面は目の高さに合わせて配置するなど、作業環境を整えることも効果的です。

休憩を取る

・数時間に一度は立ち上がり、ストレッチをするなどの軽い運動を心掛けましょう。

・短い休憩でも、筋肉の緊張を和らげることができます。

ストレスを軽減する

・リラクゼーションや瞑想・趣味を楽しむなどして、日常的なストレスを軽減することが大切です。

適切な運動を取り入れる

・ウォーキングやジョギング・ヨガなど、適度な運動を日常的に取り入れることで、筋肉の柔軟性を保つことができます。

保湿と温めること

・寒い季節や冷房の効いた部屋での長時間の滞在は筋肉を硬くします。暖房や温かい飲み物、温かい服装で身体を冷やさないようにしましょう。

・温めたタオルや湯たんぽを使用して、筋肉を温めるのも効果的です。

適切な水分摂取

・脱水状態は筋肉の凝りの原因となることがあります。適切な水分摂取を心掛けましょう。

マッサージや自己セルフケア

・マッサージや筋膜ローラーを使ったセルフケアで、筋肉の緊張を和らげることができます。

筋肉の凝りを予防・解消するためには、日常生活の中での小さな工夫や注意が重要です。

上記の注意点を日常的に実践することで、健康な体を維持する手助けになります。

最後に

臀部のストレッチイメージ画像

いかがでしたか?

今回は、お尻のセルフケア方法について解説してきました。

お尻のこりは放置しておくと、坐骨神経痛や腰痛・股関節痛など様々なトラブルを身体に引き起こします。

お尻の筋肉は、もともと柔らかくできているのですが、普段からかなりの重労働や長時間の座りっぱなしで凝り固まってしまいます。

歩いたり脚の運動する際には、お尻の筋肉が衝撃をカバーし続けてくれているので、ストレッチやゆっくり湯船につかってお尻を温めてあげるなど意識して、お尻の凝りの予防してみてください。

この記事が、少しでもあなたの役に立てたのであれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

山田院長

この記事を書いた人

山田 和也
1974年5月30日生まれ。北九州市小倉南区出身。
【保有資格】
柔道整復師(国家資格)
【経歴】
山口県下関市の整骨院で院長として4年勤務後、地元である北九州市小倉南区で整体院を開業する。臨床経験13年・延べ31300人の施術を行う。(令和4年5月現在)